壁に穴を空けずスマートに換気
人にとっても、
住宅にとっても大切な換気。
でも「なんで?」というギモンや、
換気の種類についてお答えします。
換気はなぜ必要なの?
建築基準法により、
「24時間換気システムの設置の義務化」が
定められています。
なぜ換気設備が必須なのか、
その重要性をご紹介します。
欠かせない「空気」
目に見えないものだけに無頓着になりがちですが、
「空気」は人間の健康維持のために
必要不可欠です。
毎日、私たちは多くの空気を体に取り込んでいますが、
1日に必要な摂取量は、水分と比べると約5,000倍、
食べ物では約7倍もの空気が必要です。
そのため、健康に暮らしていくうえで、
「空気の質」という観点も意識しながら
換気することが重要といえます。
計画的な換気が必要
現代の住宅は、省エネや
二酸化炭素(CO2)削減の観点から
高気密・高断熱化が進んでいます。
一方で、高気密化された住宅に入居後、
家内の空気が原因で体調不良になることも
多いようです。
停滞する有害な化学物質
(ホルムアルデヒドやトルエンなど)、
ホコリやカビ、ダニ、ウィルス等による健康被害、
家の悪臭化や結露被害による耐久性の低下など、
その原因はさまざまです。
そのため、計画的な換気を行うことで、
気密性を保ちながら、住まいの空気を
健康に保つことが必要です。
酸素不足
ウイルス感染の危険
シックハウス
症候群
アレルギー体質の
危険
結露が発生
臭気がこもる
換気にはどんな方法が
あるの?
換気を効率的に行うためには、
空気を取り込む入口と、排出する出口を
適切につくることが重要です。
2つの換気方法
自然換気は機械に頼らない
室内外の温度差や風力を利用して換気を行います。
エネルギーは使用しませんが、
家の立地条件や自然環境に左右され、
常に一定の風量を確保する事が難しいです。
適切な換気計画と24時間常時運転で、
VOC・湿気・臭気・ほこりの排出を行います。
新鮮な空気を強制的に取り込み
二酸化炭素(CO2)の濃度を抑えて
室内空気質の向上を図ります。
3つの換気システム
給気・排気とも機械で行い、
正圧にも、負圧にも調整できる状態です。
外気温度の影響が
気にならない
確実な換気ができる
初期費用や電気代がかかる
ダクト内部の
メンテナンスができない
給気は機械、排気は自然換気で行い、
正圧となるため、室内の空気が
排出されやすい状態です。
室内を清浄に
保つことができる
室内が露結しやすくなる
フィルターの汚れが早い
給気は自然換気、排気は機械で行い、
負圧となるため、外から空気を
取り込みやすい状態です。
コストが安い
結露にも強い
換気効率が良い
メンテナンスが簡単
外気温度の影響を
受けやすい
※2023年度末時点:佐原調べ/
一般住宅における換気システムの採用率