世界最高レベルの
技術によるものづくり
佐原を世界的なメーカーに押し上げたのは、
換気装置の自動開閉を可能にするバネの素材、
形状記憶合金。
当初から、ニッケル-チタン(Ni-Ti)系の
研究・開発を続けています。
“形状記憶合金”とは?
形状記憶合金は、その名の通り
「形状を記憶できる合金」のことで、
英語ではSMA(Shape Memory Alloy)と
呼ばれています。
自然の温度変化によって
変形する性質を利用
Ni-Ti系形状記憶合金は、
自然界の温度変化によって形状が変化します。
佐原はその力を利用して、
バネの伸び縮みをコントロールし、
外気温度を感知することで
換気量の自動調整を可能にしています。
ただ、機能性・信頼性に優れている反面、
加工の難易度が非常に高く、
外観は同じでも材料の組成や
加工、記憶処理の状態で
特性が大きく変わります。
世界で初めて実用化に成功
佐原は、1980年代初頭から研究・開発を始め、
1988年に世界で初めて住宅用の床下換気装置として実用化に成功した後、
現在に至るまで安定した品質で生産を続けています。
現在までに200万台の販売実績を持ち、30年間クレームはゼロ件。
これは、Ni-Ti系形状記憶合金を研究して30年余りという膨大なバックデータ、
技術者の強い研究心と技術の蓄積、そして最先端の品質管理のもと一貫した内製化により
生産を行っていることによります。