技術紹介

形状記憶合金の紹介
SAHARA製 形状記憶ばね
SAHARA製 形状記憶ばね
形状記憶合金とは・・・その名のとおり、形状を記憶できる合金のことで、SMA(Shape Memory Alloy)とも呼ばれています。
温度の変化によって、変形前の形に戻る現象を形状記憶効果と称し、その現象が出現するメカニズムの解明に関心が集まったのは、米国の海軍兵器研究所(Naval Ordinance Lavoratory)が、ニッケル-チタン(Ni-Ti)合金の優れた耐食性や振動吸収能に着目して、潜水艦用の新しい材料を研究している中で偶然に発見し、1964年に公表されてからのことです。
合金自体における形状記憶効果という現象そのものの発見自体は、1951年の米国金属学会誌に掲載された論文の中で短く掲載された米国コロンビア大学のリード(Read)らのグループによる金-カドミウム(Au-Cd)合金にまでさかのぼります。
SAHARA製 給気ブレス用SMAサーマル・アクチュエータ
SAHARA製 給気ブレス用SMAサーマル・アクチュエータ
Au-Cd合金は、シカゴの科学工業博物館に展示されたり、1958年にブリュッセルで開催された万国博覧会に出展されましたが、当時はほとんど注目されませんでした。
合金の原料となる元素が、高価であったり、人体に有害であるなどの問題に加え、実用化していくための問題が多過ぎた事が当時の時代背景にありました。
またその後、1956年には、インジウム-タリウム(In-Tl)合金にも形状記憶効果のあることが発見されましたが、先のAu-Cd合金と同様の理由で、現象の発見だけにとどまっていました。
このような状況の中、実際に利用されはじめるのは、1970年代に入ってからのことです。
SAHARA製 丸形床下換気ガラリ(Type-5)背面
SAHARA製 丸形床下換気ガラリ(Type-5)背面
当社が採用している形状記憶合金は、機能性や信頼性に優れたNi-Ti系形状記憶合金です。
1980年代初頭から研究・開発を始め、1987年に世界で初めて住宅用の床下換気装置として実用化に成功した後、現在に至るまで生産を続けています。
形状記憶合金を採用した商品としては、異例ともいえるロングライフ商品として、専門家などからの高い評価を得ています。
原油の高騰などによって、省エネが叫ばれている現在、当社の卓越した技術力と、安定した製造工程から創り出されるSMAサーマル・アクチュエータは、電力を一切必要としないため、人と環境に優しい、私たちの未来へ続く技術ともいえます。